ミヒャエル・エンデ 『モモ』
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ある大きな町の古びた円形劇場に、一人の女の子がどこからともなく現れ、
住みつくようになります。
モモと名乗るその少女は、じっと人の話に耳を傾けるだけで、
人々に自分自身の自信を取り戻させる不思議な力を持っていました。
貧しくとも心豊かに暮らす人々の前に、ある日、『灰色の男たち』が現れます。
時間貯蓄銀行から来たという灰色の男たちは実は、
人々から時間を奪おうとする時間泥棒でした。
時間を節約して時間貯蓄銀行に時間を預ければ、利子が利子を生んで、
人生の何十倍もの時間を持つことができるという、
言葉巧みな灰色の男たちの誘惑に乗せられ、
人々は余裕のない生活に追い立てられていきます。
そして時間とともに、
かけがえのない人生の意味まで失っていくのです。
モモは盗まれた時間を人々に取り戻すために、
叡智の象徴である不思議なカメ、
カシオペイアとともに灰色の男たちとの決死の闘いに挑みます。
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税理士という仕事をしていると、「お金」というものと切っても切り離せません。
日頃から経済に関する書籍をよく読んでいるのですが、いろんな本を読むと、
最終的に「お金って何?」ということに行き当たります。
余りに身近すぎて、日頃考える機会がないと思いますが、
よくよく考えると人の一生の大半が『お金』のために費やされていることに気づきます。
ミヒャエル・エンデが書いた『モモ』、子供が読むのはもちろん、大人も読んでみる価値ありな作品です。
私たちは、日々、仕事に追われ時間に余裕のない生活を送っています。
それは、まるで、灰色の男たちによって時間を奪われている『モモ』の世界と同じよう。
「お金って何?」、「時間って何?」、「幸せって何?」
こういったことを改めて考える機会を与えてくれるそんな作品です。
是非読んでみてください。
法人・事業主の確定申告と相続税を専門とする税理士事務所です。
若さを生かして明るく誠実に対応させていただきます。
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